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Vol.1 09年7月 岩手教育会館

2008年の9月から、岩手県盛岡市にある児童養護施設「みちのくみどり学園」で記録映画の撮影が行なわれました。
同じ岩手県の西和賀町を舞台にした『いのちの作法 沢内「生命行政」を継ぐ者たち』の監督・小池征人監督が、児童養護施設の日常を通して、現在の子どもたちを取り囲む現状を照らし出したいという想いで、映画『葦牙-あしかび- こどもが拓く未来』の撮影を行なったのです。

4ヶ月の撮影期間とその後の編集作業を越えて、7月11日(日)・岩手教育会館でその完成披露上映会が開催されました。

7月の上映会に先立って、盛岡市では実行委員会を立ち上げるべく、都鳥拓也、都鳥伸也プロデューサーが盛岡市内を奔走。事務局を引き受けて下さった「NPO参画プランニングいわて」の皆さんとともに活動しました。
たくさんの意見やアイデアの中から、実行委員長には盛岡市在住の作家・斎藤純さんにお願いすることになりました。
斎藤さんは快く、実行委員長を引き受けてくださり、上映実行委員会は動き出しました。
とは言え、実は『葦牙-あしかび-』は実行委員会結成時はまだ、その存在が公にはされていませんでした。
というのも、現在、児童養護施設に入所している子どもたちの多くが、親や周囲の人たちから「虐待」を受けているという現状があり、プライバシーの問題が難しく、みどり学園と映画スタッフは「発表は映画が完成して、しかるべきタイミングで行なう」と約束していたからです。
本来ならば、製作開始段階で発表し、そのあとにクランクイン、クランクアップと報道してもらったりして映画を盛り上げていくのですが、その仕掛けが出来ません。
完成発表の記者会見が『葦牙-あしかび-』の存在を公にする最初のタイミングだったのです。

盛岡の上映実行委員会はその記者発表の前に結成されたのでした。 記者発表は6月8日。上映のほぼ一月前。こうした自主上映では、最低、PRには3ヶ月は必要だと言われています。 しかし、一月しか時間が無い。これは、映画を成功させようと願う実行委員たちにとっては、大きな悩みでした。 撮影段階から大きなPRが行なわれているわけではないこの映画を多くの方に伝えて、会場に足を運んでいただくためには、一人ひとりが映画の本質、子どもたちを取り囲む現状を理解して訴えかけていくしかありません。
記者発表と同日、実行委員に向けての試写も行ないました。
そこで、一人ひとりが何を感じ、何を観客に訴えるのか? 非常に重要な意味を持つ時間でした。

こうして向かえた完成披露上映会当日。 小池監督や撮影の一之瀬正史さん、製作総指揮の邦夫さん、都鳥プロデューサーも参加し、朝8時過ぎには実行委員が会場に集まります。
事務局長を中心に円陣を組み、意思統一。
学生ボランティアやみどり学園の職員たちも含めた大勢の人達が、最後の準備に取り掛かりました。

準備中、会場にはまだ1時間近くも前だというのにお客様の姿が見えます。
徐々にその数は増え、開場を時間よりも早めて、お客様を中に入れます。

定員700名がほとんど、ぎっしりに埋まったころ。
ドンッ! ドンッ! という大きく勇壮な音で上映会は幕を開けました。

映画の中にも登場する、みどり学園の子どもたちによる、野岳太皷の演奏でスタートです。
この太皷の演奏は映画の初日である、この日に子どもたちから集まった皆様へのプレゼントとして企画されました。
チラシやポスター、新聞などでもこのことは秘密にされ、当日のサプライズとして行なわれたため、驚いた方も多かったのではないでしょうか?

地響きのような迫力の演奏に続いて、実行委員長の斎藤純さんによる挨拶。
「本当はこのような映画が作られないことが一番いい。でも、今の社会の現状はそれを必要としてしまっている。この映画に出てくる子どもたちの姿はまるで大人に、“しっかりしろよ”と言っているようです」
というメッセージに続き、次は映画の製作スタッフの紹介と監督による挨拶。
小池監督は、まず映画の撮影に協力してくださった、みどり学園の皆さんに感謝を述べ、そして会場に集まってくださった方々に感謝を述べました。
「子どもたちの背負っている大きな荷物を知り、撮影をしながら、子どもたちを愛おしく感じました。この映画が子どもたちの一つの応援団になれたらと思います」
という監督のメッセージ。
そして、いよいよ上映が始まります。

この日、午前中の上映と午後の上映をあわせ、1,100名の方々がこの会場に集まって下さいました。遠くは青森県や宮城県、岩手県内でも沿岸の宮古市など本当にいろんな地域の方がいました。
観賞したあとの感想には、様々な形があり、一人ひとりの生活状況や家庭環境によっていろんなことを感じて頂けたのかな、という印象があります。
アンケートを熱心に書いてくれる方、監督や学園の職員の方に語りかける人、想いを見せる形もそれぞれです。

映画『葦牙-あしかび- こどもが拓く未来』の第一歩が始まりました。
これから完成披露上映会として、岩手県内では一関市、北上市で上映会が開催されます。
そして、8月後半からは県内巡回上映がスタート。
また、11月には東京や大阪、名古屋での劇場公開も計画しています。
その一歩をこうした形で走り出せたことをうれしく思います。

重くて難しいテーマで、身近におきているだろうことなのに見ないふりをしてきている。さけたいテーマなのに、事実をありのまま伝えていてとても訴えるものがありました。子どもたちが傷つきながらも強く希望をもって生きている姿に感動しました。自分にできることは何だろうかと考えるきっかけになりました。

【30代女性】

大人のみならず同年代の子どもにも見せたい。生きていくことの苦しさを幼少期から経験してしまった子どもたち。強く生きていって欲しいです。

【40代女性】

実際の一部ではあると思うが事実をありのままにとり入れたことで反論もあるかもしれないが、私にはこれからの子ども達の未来を考えてく上で必要な事だと思った。子ども達も多感期にも関わらず撮影されることをよく理解してくれたな~と思ったが、だからこそ社会に伝えたい事の方が強かったんだな~と思った。反抗してる時期も照れてる時も楽しんでる時も心が複雑な時も子ども達みんないい顔をしていたのが印象的だった。

【30代女性】

見て良かった。ずうーっと上映中涙があふれてとまりませんでした。ひたむきな子供達。なぜ親は虐待するのか。こんなにもかわいい我が子。私にも二人の子がいます。自問します。いい映画でした。

【60代男性】

はじめの太皷の音が心とおなかにずし~んと響いたとたん、涙腺がぷつんと切れ、涙がとめどもなく流れました。そのあと心に深い傷を抱えたこどもたちが必死にいきてる姿と、それに真剣に立ち向かいながら接している指導員の方、スタッフに頭が下がる思いでした。私ももう少し自分の目と心を傾けて、こんなに悲しい思いをする子どもたちがでないよう努力していかなければいけないと感じました。

【70代女性】

ありのままの学園の様子、子どもの心の葛藤が描かれていて、とても感銘を受けました。また親が出ていることで親は子どもをどう思い、子どもの目からは親をどう思っているのかが伝わってきて考えさせられました。虐待の現実を本当によく伝えていると思いましたし、子どもに職員がどうかかわっているかをもっと見たかったとも思いました。

【20代女性】

すばらしい太皷の音で始まった。後に大工さんの吉田さんが子ども達と一緒に作った太皷だとわかり感動。この様な子ども達を育てている施設に県からも予算を沢山いっているだろうか、施設の方々に頭がさがる思いです。

【70代女性】

家族と一緒に生活できないことへの不安や怒りなど様々な感情が入り混じっている中で、自分自身と向き合っている子供達に心を打たれました。自分達が家族と当たり前のように生活できていることはとても幸せなことで決して当たり前の事とは思ってはいけないと感じました。

【10代女性】

この映画をみて、私は幸せなんだなあと思いました。そして、家族の重さ、大切さを改めて知ることができました。子供が親を好きでもその気持ちがうまく伝える事ができなかったり、親がしつけと思ってやってることでも暴力になったり、家族や親子というのはとても難しいと思いました。私も家族や親に対してもって自分を出して、もっと知ってもらおうと思った。

【10代女性】

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Vol.2 09年8月 北上市文化交流センター

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2009年8月8日(土)・9日(日)岩手県北上市/北上市文化交流センター・さくらホール「完成披露上映会」

2009年8月8日(土)・9日(日)の2日間、記録映画『葦牙-あしかび- こどもが拓く未来』の北上市での完成披露上映会が開催されました。盛岡、一関に続き、いよいよプロデューサーである都鳥兄弟の出身地での上映会です。

北上市交流文化センター・さくらホール  初日の8日。
集合時間よりも早くから実行委員の面々が顔を揃え、イスの設置、受付の準備、段取りの確認など、緊張した面持ちで準備がスタートしました。
イスは200脚並べる予定でしたが、実際に並べてみたところ、まだ会場のスペースには空きがある様子。前回の『いのちの作法』上映会の際、会場が満席になったため、チケットをお持ちいただきながらも御入場を制限させていただいたこともあり、急遽並べるイスの量を増やしました。

上映に先立ち、実行委員長を務めていただいた八重樫哲さんより、「葦牙とは葦の若芽のこと。古事記の始まりに神々の誕生の言葉として据えられた伝統的な言葉です。私は見終えたあと、胸の中にさわやかな風が通る思いがしました。みなさんにはどのようなものが残るでしょうか」と挨拶していただきました。
武重邦夫、小池征人  続いて、武重邦夫製作総指揮、小池征人監督、都鳥兄弟プロデューサーが挨拶。
ところで、この日の上映会では、盛岡、一関とは大きく異なる点が一つありました。
実は、今回の会場となった小ホールは多目的ホールであるため、ステージと呼べるものがありません。
そこで、スクリーン前にステージを設営しようとしたのですが、「観客と近い目線でメッセージを伝えたい」ということで、ステージなしでの挨拶となりました。

2日目の9日、朝早くからの上映にも関わらず、多くの方々にお集まりいただけました。上映日程が決定したときには、日曜日の朝早くにお客さんは来てくれるのだろうか?という不安もありましたが、ふたを開けてみれば、今回の上映会では入場者数が一番多かったのがこの時間帯でした。中には、さくらホール会館前に到着されていた方々もいらっしゃいました。(スタッフも中に入れず、一緒に開館時間まで待ちました。それ程、この時間帯の上映はタイトだったのです)

上映終了後は、会場の撤去作業です。12時00分より他の団体が会場となった小ホールを使用するため、それまでに撤去作業を完全に終えなければなりません。イス、テーブル、ポスター等の貼り出し物を約30分で全て片付けなければならないので、時間との勝負です。スタッフ総出による撤去作業の結果、無事、時間までに作業を終えることができました。(実は、ポスター等の貼り出し物は、映画の上映中に都鳥プロデューサー、制作委員の3名により既に撤去されていたのですが。その変化に気付かれた方はいらっしゃったでしょうか)

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Vol.3 09年12月 NAGOYA試写会

2009年12月4日(金)愛知県名古屋市/NAGOYA試写室「名古屋特別試写会」

2010年2月の愛知県名古屋市・名演小劇場での劇場ロードショーに先立ち、2009年12月4日、NAGOYA試写室で児童養護関係者やマスコミなどを招いての特別試写会が開催されました。
試写の前には小池征人監督のトークもあり、様々な感想を頂きました。ここではその一部をご紹介させて頂きます。

太鼓、こけしの制作、山荘での生活、弁論大会など、子どもの育ち直しに向けた様々なactivityが準備されていること地域社会に施設そのものが根付いていること同じ養護施設で子どもたちと向き合う私にとって、とても参考になりました。是非多くの人にこの映画をご覧いただき、育ち直しをせざるを得ない子どもたちがこんなにもたくさんいることを知ってほしいと思います。

【40代男性】

日々養護施設で勤務する中で、子ども達の声に耳を傾けようと心がけてはいますが、なかなかうまくいかないことが現状です。また、日常生活において、日々の業務に追われ、子ども達の心の奥底に抱えこんでいる気持に気づいてあげられているかいつも不安に感じます。子ども達1人1人が自分自身で作りあげた”こけし”のように、子ども達1人1人は個々に違うものを抱え、懸命に生きているのだということを実感させられました。ありがとうございました。

【20代女性】

日々児童養護施設で働く職員としては、現状を改めて客観的に考える場となり、良い機会を頂きました。葦牙の中での子どもたちのように自分の過去をしっかり語れるということは前に向こう、進もうとする姿勢である為、より一層私自身も共感できたのだと思いました。この映画の中で出てくる子どもたちのその後の生き方が観られることを期待しております。ありがとうございました。

【30代女性】

大人社会の鏡となる子どもの現況を知らせていただいて感謝いたします。大人としての立ち位置をしっかりと知り、学ぶことができました。

【50代女性】

現在の社会情勢、格差の拡大が潜む中で社会的なセーフティネットを造り、創ることが求められていると感じました。

【60代男性】

子どもは社会を写す鏡です。この映画ではそれがよく表れていました。同時に背景にある日本という国の精神的な貧しさも感じました。映画で表わされているのは現実の一面であり、一断片でしょう。是非継続的な撮影を望みます。

【50代男性】

今の時代、社会が子どもたちを守り育てるシステムが大切だと感じました。

【40代男性】

暴力で傷ついた子どもの回復には、多くの時間と人のかかわりが必要だと思います。みちのくみどり学園は丁寧に子どものケアを実践し、プログラムも工夫されていて、こういうモデルを映画を通じて、広めてくださることは大きな意義があると感じました。弁論大会前に、マンツーマンで子どもの相談にのっているシーン、それをするにはマンパワーが必要で、学園の誠実さを感じました。N君が「八つ当たりしたくなる時、どうしたらいいかわかならい」と言ってました。
 CAPでは、その気持ちを誰かに話そう、一人で抱えないで聴いてもらおうと言っています。子どもが気持ちを言葉にするには、誰かの助けが必要です。食堂で、T君がなぜ蹴るのか、かれの気持ちをしっかり聴こうとする指導員さんのお姿に、ご苦労を思い、敬意を感じました。N君がスケートを頑張っていたけど、あの「頑張ること」が、虐待を受けた子の行動の一つの特徴なんですよね。兄ちゃんも弟君も、、、弟君の家族への渇望も、辛いけど、この現実を、映画を見ることで共有できる形にしてくださったことは、大きなことだと思います。暴力の連鎖に、当事者の子どもがおびえているということも、とても衝撃的でした。CAPでは37%の人が連鎖をしてしまうが、63%は連鎖を断ち切る。確か、そのようなアメリカの研究の数字をあげてお話しています。その分岐点は、子どもの気持ちを聴いてくれる人に出会えたかどうかそして「あなたは悪くない」と繰り返し、繰り返し言ってもらうこと、と言ってます。きっと彼らは乗り越えるでしょうね。私は、当事者のインタビュー映像を残すことに、少し懐疑的でして、登場した子どもにとって、どういう意味を将来的にもたらすか、うーんと考えてしまう場面もありました。この実践が、子どもの成長にどのような影響を与えたのか、この映画では、そこまではわかりませんでしたが、児童虐待を社会の問題と認識して日の浅い日本にとって、(欧米では1970年代から問題化されていますので)私は、とても意味ある作品だと思いました。こけしの自画像はやっぱりちょっと辛かった。でも園長先生が子どもをひざの間に挟んで、一緒にナイフを使っているシーンが暖かくて、うれしくなりました。こけしの木があんなにすべすべになるまで、紙やすりでこすってる。子どもたちにとって、きっと大切な時間を過ごしているのだろうなと、感じました。「葦牙」という言葉にこめられた監督の思い、私もその通りだと思います。仲間にこの映画について、話してみようと思います。

【50代女性】

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Vol.4 10年5月 長坂コミュニティーセンター

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記録映画「葦牙-あしかび-」上映会。
長かったけど充実した1日でした。

早朝、もう都鳥さんたちは岩手を出発したのかな・・・と思いながら朝食準備・・・
外は雨。ウォーキングや自転車のようなアウトドアのイベントでない分、少し気が楽ですが、初めて山梨県にくる都鳥さんたちに八ヶ岳や南アルプスを見ていただきたかったな・・・とちょっと残念。
片付け・掃除を簡単に済ませ、忘れ物がないかチェックし、11時過ぎには家を出て会場の長坂コミュニティホールへ。

昨年の「いのちの作法」のときに比べ、来て下さる方がそれほど多くないだろうと予想されるため、スタッフのみなさんも気分的に余裕がありそう?
ふわふわと足が地についていないのは約1名?おつりを用意するのを忘れていたり・・・と一人だけパニック状態!? (まわりがみんなしっかりしてくれます・・・)
ホール側のスタッフも初めての方と助っ人?しかいないということで、なんと影マイクもやることになりました(汗)・・・「上映3分前です。席にお着きください・・・」というやつ。

段取りも前回と同様に、と考えていたのに、監督さんが「はるばる都鳥さんたちが岩手から来たのだから、まず最初に彼らを紹介して挨拶してもらったらいい」とおっしゃるので、頭の中のモード切替もたいへん!

30分前、開場です。この雨の中ありがとうございます、とお1人お1人にお礼を言いたくなります。「歩こう会」仲間の顔も見えます。(うれしいな~)

2回の上映会で200人を越える方に見に来ていただきました。
都鳥さんたちの挨拶、小池監督の挨拶、そして森さんのウクレレ演奏もすばらしかったです。森さんに直接、感想を言って帰られるかたもいらっしゃいました。
CDはないのですか?と聞かれる方も。

パンフレットを購入された方には小池監督がサインをしてくださいます。
(うちのパンフレットにもサインしてもらうんだった!都鳥さんにも!・・・)
「良かったです!」と何人もの方に声をかけていただき、それだけでやった甲斐があったというものです。「私たちがやっていることと共通するものがたくさんありました」という方も。

打ち上げも短い時間でしたが、楽しく盛り上がったことは言うまでもありません。

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Vol.5 10年5月 京都市里親貝総会

2010年5月30日(日)京都市里親会総会。

京都市里親会主催による『葦牙』の試写会を無事に終えることが出来ましたので、喜びと共にご報告を申し上げます。
会員数25家族という小さな会、これまでこのような一般の方に向けての会を単独ではしたことは、滅多にありません。
そんな私達ですのでどれくらい広報が出来るか心配でなりませんでした。
来場者は52名。8歳の娘さんと一緒に来て下さった方もいて、20代から60代の方までまんべんなく来られました。里親、児童養護施設職員さんなど、やはり子どもの社会的養護に携わっている方が多かったようです。京都市の児童談所の職員の方々も休日にも関わらず個人的に興味をもって参加下さいました。しかし、中には『葦牙』のHPを見てこられた方、映画が好きでチラシを見てこられた方もいました。実際、アンケートの上映会参加理由に『葦牙』という作品そのものに魅力を感じたからという方が16名(42名中)いらっしゃいました。映画内容についても良かったという方が殆どです。
アンケートを書いてくださった42名中、29名の方が作品について特にコメントを記してくださっていました。

「社会的養護の重要性を感じた」
「子どもに率直な質問や言葉を投げかけ、それに対し本人の気持ちがかえってくることに驚いた」
「みんな事実を受けとめて生きていると感じた」
「映画中の子ども達の笑顔、言葉から生きる力を感じた」
「“施設は子ども達がゆっくりと育ち直す場”という言葉が印象的」
「こけしの表情に心の内側を感じました」
「子どものよりよく生きようという力に感動し、それを支える学園に敬服した」
「どの子も幸せに育って欲しい」
「私達おとなが出来ることは何だろう、改めて考えたい」
「“生き抜いて、ここへ来てくれた。・・・命・・・その思いがあるから、耐えられる・・・”という副園長の一連の言葉に本当に心からの想いが伝わってきて、ぐっときました。この言葉と言葉の底にある想いのことは、ずっとずっと、忘れないだろうと思います」

こんな感じです。
『葦牙』は6月19日から京都シネマで公開されますね。
そこにもつなげて行きたいと思っています。実際今日観てくださった方の多くが「京都シネマでこの映画を観ることを勧めます」「もう一度観に行きます」という風に仰ってくださっています。
私のような者でも多くの方の協力を得て『葦牙』の上映会を創っていけたというのは何よりも作品がそれだけの力を与えてくれたからに他ならないと思います。
更に言えば、映画に出演している一人一人の子ども達の葦牙のように育つ力が、心を突き動かしたのだと。
ドキュメンタリー映画の持つ力も改めて教えてもらいました。
本当に有難うございました。

京都市里親会 K.B

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Vol.6 10年11月 長野県松本市上映会

頑張っている子どもも大人もいることをもっともっと知ってもらいたい、知りたいと思った。きちんと伝えられる大人、きちんと言える大人でありたいと思った。
形態、程度は違っても、ひとりひとりには重大な問題。理解されない見えない部分がとても深く、本当の意味での解決は社会全体で担っていかなければならないと思う。

【30代女性】

多くの中学・高校・大学で上映してください。母親になる前に。実際に子どもはどう感じているんだろう…。観る前は少し不安でした。子どもが自分の置かれている状況を語れる、または、人に見られることをどう思うのか。でも、全ての原因を作っているのは大人であり、それを解決するのも大人なんだと強く思いました。「大人が真摯に将来の夢を語る」本当は自分はこれができているだろうか。今日から我が子に、そして、私が関わる全ての子どもたちに夢を語りたいと思いました。
子どもが生まれたときはかわいいと思えたのが、世話が始まるとそのかわいさより大変が強くなってしまう。今の大変が、子どもの将来に関わると思わせる母親教育と支援が必要だと思います。出産の瞬間から、その母親とその家族を多くの人が見守る、何かの形が作れないだろうか。今、民生委員さんが生後4カ月までに訪問する事業がありますが、これは少なすぎる!生後3カ月にいろいろな人に助けられて育児スタートをさせることが子どもへの愛着をつくれるのではと思います。

【40代女性】

子ども達の前向きな姿勢に感動した。虐待を受けた人が親となった時にまた虐待をしてしまうorしないを決めるのは、ある時点で「私に寄り添って私の気持ちを受け止めてくれるひとに出会える」ことだと聞く。この子ども達は少しずつ心の安らぎを取り戻していけると信じる。全ての子ども達が安心して自信を持って自由に暮らせることを心から望みます。すばらしい映画でした。
CAPという子ども達の人権を守る活動をしていますが、本当に当事者である子どもの傷を見極めるのは難しいことです。問題児とされる子どもが抱える怒りの仮面に気付き、寄り添うことが大切だと実感しました。

【40代女性】

素晴らしい企画ありがとうございました!
児童虐待死が3日に一人という事実をもっと社会に知らせていかなければいけません。この問題は、国(世界)の問題として自殺予防と同じように政府が今よりもしっかりと取り組むべきです。未来=子どもですから。
私はCAPの活動をしています。この映画は虐待を受けた子どもが大人になっても虐待をしてしまうという印象を受けてしまいます。その部分をもう少し詳しく事実を伝えた方がいいと思います。

【40代男性】

子ども達も、その親たちも苦しんでいるのだと思いました。8歳の子が「絶対ね、絶対ね」と何度も繰り返しているのを観て、なんだか心が痛くなった。子どもたちはこうやって支援しているのがわかったが、親に対してはどうなのかなあと思いました。

【20代女性】

虐待を受けていた子ども達が自分と向き合うために論文を書いていたけれど、まずは大人が自分自身と向き合っていかなければならないと思う。大人が変わらなければ子ども達が幸せになれないと思った。虐待を受けた子ども達が幸せになれるように力になれたらと思った。

【30代女性】

映画の子ども達の気持ちが伝わってきて悲しい気持ちになった。そんな境遇の中にあっても、弟、妹たちのことをものすごく思っている気持ちにさらに打たれた。虐待を受けた子たちが周りのいろんな暖かい大人達とふれあい、立ち直り、自立できるようになってほしいと思った。小さい時傷つくと、心の中にわけのわからない思いが生じてしまうのだなと改めて感じました。
いつも養護施設の新聞記事などには目が行って、何か少しでも役立ちたいと思っていたが、今日の映画を観てできないかも…と思ってしまった。園長先生や太鼓の大工さんや暖かい人もいっぱいいて、救われました。現実を知ることができ、今日は良かったです。

【40代女性】

弁論大会に向けて中学生が自分と向き合い、乗り越えようとする姿と母親の「なんとかしなければと思うけれど、どうすれば…」という雰囲気が印象的でした。私も母親として我が子に向き合う時に大人として親として接していくよう、これからもしっかり成長していきたいと思いました。何よりも親の成長が一番大切だと思いました。

【40代女性】

大変心に響きました。静かに虐待の深い傷を訴えていてよかった。もう少したくさんの人に券を売ればよかった。
できるところから精神的な安定、生きる意義など教育的ではなく心に訴えなくてはと思う。お金至上主義の中では「生きる」ことは親も子も大変な世情だ。

【60代女性】

しっかりした取材・ポリシーがあったと思います。その後も観たいと思いました。
この施設はしっかりとしたポリシーを持って取り組んでいてすばらしいと思いました。社会全体、国がこのようなカリキュラムを持てるようなシステム作りが急務だと思います。

【50代男性】

「育児文化の衰退と家族の崩壊」という言葉は印象に残った。
児童養護施設→不自由な生活を余儀なくされているという表現はいかがか。
「命の大切さ」を虚弱児施設時代から積み上げてきたという所は残った。
「心には鐘がある」何もしなければ何も起こらないという吉田さんの言葉は残った。
「自分の生きた証、証明するものを探しているんじゃないか」というスケート監督の言葉は残った。
弁論大会についてはとても考えさせられた。子ども達のエンパワメントを引き出すことが大切であり、あたたかさ、雰囲気が一番大切だと思いました。
児童虐待を受けた子ども達のことの理解を広めるとともに、その子ども達を支援する児相、施設、里親に関して支援する雰囲気が欲しい。
学校・保育所・幼稚園との連携を深めたい。
家庭支援に関してもっと力を入れるべき。誰が支えるのか。
愛着障害・発達障害の子ども達の学習指導、進路指導は厳しい状況である。高校、就職も厳しい。どうすればよいか。

【50代男性】

虐待体験を親や子が語ることや、子の家族に対しての葛藤などの語りが印象深かった。映画の子のように語れる子が少ない。語れない子への支援を考える必要があると感じる。

【20代女性】

子どもを虐待していた親の話の中で、近所の人が警察に通報していることを知り、誰も信じられなくなったと言っていたことが印象に残りました。虐待する親を責めるだけでなく、守ってあげるこののできる地域づくりが必要と感じました。

【30代女性】

子ども達の素直な気持ちや、心の奥にあるいろいろな思いを見て、胸が苦しくなったり、あたたかくなったりしました。傷ついた経験はずっと消えないかもしれないけれど、周りの人が真剣にその子と向き合い、受け止めたり愛情を注ぐことで変わっていくのだと思いました。映画を見ることができてよかったです。私も周りの人たちを大切にしていきたいと思いました。
こういった施設は本当に大切だと思います。虐待を受けた子どものケアや、その親のケアも必要だと思います。

【20代女性】

学園での生活、吉田さんとの太鼓のふれあい、園長先生との宿泊を通じての買い物や食事づくり、お風呂などの時間、いろんなことを通し、ゆったり少しずつ、人間らしく育っていっている子ども達がすごく頼もしく、そして愛おしく思いました。

【40代女性】

児童養護施設で生活する子ども達の親、家族への気持ち、家族の子を想う気持ち、職員との関係等、見ることができ大変勉強になりました。
日々、社会的養護の子どもと共に生活して、子どもの抱える困難には、職員である大人、そして子ども自身、苦しんでいます。私達が苦しい時、もっと苦しんでいるのは子ども自身であることを胸に、しっかりと向き合っていきたいと改めて感じました。

【20代女性】

子ども達の声を聞ける貴重な映画だと思いました。子ども達は自分の置かれた立場や環境をまっすぐ受け止めて、考えているのだなと思った。そこには職員と言う身近な大人の存在が大きく関わっているのだと思う。日々、一緒に生活しながら、悩みながら寄り添っているからこそ、子ども達が安心して自分や家族と向き合う時間が作れるのではないかと思った。
生きて、この学園に来る…。虐待の早期発見、早期対応が重要だと感じる。また、子ども達だけでなく、親のケア、サポートも必要不可欠だと思う。職員側のメンタルヘルスにも気を配る必要があるかと思う。

【20代女性】

虐待を受けた子ども達の心の傷について感じて、考える機会になって良かったです。児童養護施設の取り組みや、最後に園長先生が言っていたように子ども達に希望・愛情を教える大人の存在がとても大切だと改めて感じました。
児童虐待に加えて、いじめ、不登校などの問題が増加している中、早急な対応がとても大切だと感じています。現在、精神障害分野の施設で働いていますが、小さい頃、親や大人から愛情を十分にもらえず、そのまま育って、不安や自我についてわからない状態を抱えながら、心の傷を残したまま生きている方もいます。そのような悲しいことが起こらないように、自分も児童虐待などについて、もっと関心を持って、取り組んでいきたいと思いました。

【20代女性】

小学校で不登校の子ども達と関わっています。子どもに強く生き、幸せになる力を育てたい、そのエネルギーをもらいました。
自分も、親からの暴力を子どもに絶対に伝えたくない。その思いが常にありました。この映画は自分自身の開放にもなりました。自分も絶対に伝えない、子どもたちにも強くいきてほしい。その思いで仕事に向かいます。素晴らしい映画を、ありがとうございました。

【20代男性/小学校職員】

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