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武重邦夫・プロデューサー

手渡される歴史と文化力

2004年の秋、山古志村は不幸にも中越大地震で壊滅的な被害を受けました。しかし、住民たちはそんな惨状に見舞われても愚痴ひとつ溢さず、逆に子供全員をヘリに乗せて災害直後の壊滅した故郷の姿を直視させました。
千尋の谷へ我が子を落とす獅子のように、人々は今日の学校教育とは間逆の、人間が強く生きていくための先人から手渡された生活哲学を実行したのです。
60年前、トンネルに挑戦した村人は完成するのに30年かかると知り落胆するが、子供や孫のためにと気持ちを切り替えて掘りつづけました。ここに共通するのは、住民たちの勇気と未来への眼差しです。しっかり足元を見つめ、時間を継続し続けてきた日本の村の文化力です。
山古志との出会いは、私たちに希望を与えてくれるものでした。山古志に生き残っているなら、この広い日本列島にはかならず幾多の「本当に良い日本」が残っている筈です。
映画制作は終わったが、次はこの映画を日本中に手渡していく・・私たちの仕事です。

プロフィール
1939年 愛知県出身
1965年 今村昌平監督に師事し、今村プロダクション結成に参加
1975年 今村監督と共に横浜放送映画専門学校(現・日本映画大学)を創立 
現在 映画監督、プロデューサー、日本映画学校相談役・運営委員会議長、シネマネストJAPAN 代表
主要作品
1980年 『ユリ子からの手紙』(監督) ※ニューヨーク市福祉協会賞
1981年 『黒念仏殺人事件』(脚本) ※芸術祭奨励賞
1983年 『楢山節考』(監督補) ※カンヌ国際映画祭グランプリ
1994年 『民と匠の伝説』(監督) ※文部大臣賞
2003年 『掘るまいか』(プロデューサー) ※文化庁文化記録映画優秀賞 
2009年 『いのちの作法』(制作総指揮) ※キネマ旬報・文化映画賞

橋本信一・監督

苦境の時こそ試される山古志魂

山古志村を襲った2004年10月23日の中越大震災。美しい故郷は、激しい地震の影響で家々が倒壊し、道路は寸断され、山はその地形を変えました。
地震後、聞こえてきた山古志はもう終わりだ、という声。あんな山の中に戻らず、街に下りて暮らせばいいのにという声すら聴こえてきました。
でも本当にそうなのか。私たちは、前作「掘るまいか」の制作時に感じた山古志の人たちの人間力を信じたいと思いました。
そして、どんな過酷な逆境におかれても、それを粛々と受け入れ、しなやかに、したたかに生きていく山古志の人々の「生きるチカラ」を描きたいと強く決心したのです。
1000年続いてきたこの村の悠久の時の流れ。
村人が厳しい困難を乗り越えてでも帰りたいと思う「ふるさと」「ムラ」とは何なのか。
この映画は山古志の人々のふるさと復興に挑む闘いの日々を通して、その根源的ともいえるテーマに迫りたいと思って制作した映画です。

プロフィール
1961年 9月19日生まれ。愛知県出身。
1985年 横浜放送映画専門学院(現・日本映画学校)を卒業。
卒業後 テレビプロダクションに入り、数々のドキュメンタリー作品に参加。
    ディレクターとして記録映画やTVドキュメンタリーを多数演出。
主な監督作品
1986年 「森林に生きる」
1987年 「日本ストリート物語」
1992年 「試練 小田急女子バレーボール部の記録」
1995年 「追跡」「北緯35度の風」
1997年 「みちのくのサリバン先生」(ATP奨励賞)
2003年 「掘るまいか」(第一回文化庁文化記録映画優秀賞)

森 拓治・音楽

“1000年の山古志”の作曲にあたり

1000年の山古志の記録映画の作曲にあたり、なによりも大切にしたのは、自然の恐ろしいほどの力です。自然は、人々の感情を無視し、苦しみ、悲しみ、絶望、そして希望、喜び、恵み、等の、ある意味で不条理と云える状況を作り出します。
その底に潜む、自然の情念と、人々の情念を重ねた所に曲想を置いてみました。深い深い人々の情とそこから抜け出た時の歓喜、この2本の柱をテーマとし、音楽的に表現しました。

プロフィール
1944年 東京生まれ
1962年 成城大学文学部・音楽美学科に入学。芥川也寸志氏に作曲技法を学ぶ
1966年 日本映像記録センターに入社し、300作品の音響ディレクターとして活躍。
現 在 『いのちの作法』『1000年の山古志』『風にそよぐ葦』の映画音楽を作曲。
主な作品
1976年 『人間の教育 少年は何を殺したか』(監督・土本典昭)
1978年 『わが街わが青春 石川さゆり水俣熱唱』(監督・土本典昭)
1987年 『生物みなトモダチ・パート2』(監督・亀井文夫)
2008年 『いのちの作法』(小池征人監督) ほか多数

長谷川初範・ナレーター

プロフィール
1955年 北海道出身。
1975年 横浜放送映画専門学院(現・日本映画学校)に入学。
1978年 武重プロデユーサーが『飢餓海峡』(浦山桐朗監督)の大役に抜擢。
現 在 映画、TV、舞台で活躍中。
主な作品
1980年 『ウルトラマン“80』
1991年 『静かなるドン』
2005年 『女系家族』
2006年 『純情、キラリ』
2006年 『ミラクルバナナ』 その他『徹子の部屋』など多数。

松根広隆・撮影

道なき道の先に見えるもの

中越大震災の翌年6月今だ全村民避難指示解除されていない山古志へカメラは入りました。大地は引き裂かれ、アスファルトはめくりあがり道なき道を進み、変わり果てた山古志の姿にただ呆然として、しばらくカメラは回せませんでした。いつの日か活気ある山古志に戻ることを信じて、誰もいないムラの姿から「1000年の山古志」の撮影はスタートしました。
いざ山古志という歴史と豊かな文化のあるムラを撮るといっても、この映像に1000年を感じることができているのかとても不安でした。くわを持ち農作業をすれば必死くらいつき、錦鯉の野池にも一緒に入り、闘牛の角突きもこちらが突かれそうになりながらもカメラを回しました。1000年という響きがずしりと重くのしかかっていました。
震災によって僅かになった田んぼに水を引く女性での撮影。崩れた山の斜面でホースを手に突き進む上田さん。足を踏み外したら崖の下まで落ちていくであろう恐怖も忘れ必死に追いかけていた時、ふとっ上田さんの後姿にこの土地で生きていく為に山を切り開いてきた先人達の姿が重なって見えた様な気がしました。思い込みかもしれないがそう思えたことがとてもうれしく感じました。
まだまだ復興は終わってはいませんが、「山古志」が復活し、未来へ向かって幸せであり続けること願っています。

プロフィール
1970年 3月20日生まれ。神奈川県出身。
1992年 日本映画学校4期卒業。 
小林茂、堀田泰寛カメラマンに師事し、数々のドキュメンタリー映画の撮影助手として参加。その後、カメラマンとなり、さまざまな作品の撮影を手がける。
主な作品
1993年 「妻はフィリピーナ」 寺田靖範監督
1998年 「チャレンジド」 押田興将監督
2003年 「掘るまいか」 橋本信一監督

小島俊彦・編集

プロフィール
1960年 北海道小樽市生まれ
1980年 横浜放送映画専門学校(現・日本映学校)卒業。岡安プロモーションに入社。
1981年 岡安肇氏に師事。TVアニメ、および今村昌平の劇映画で編集の経験を積む。
現 在 岡安プロモーション・チーフ。日本映画学校・ノンリニア編集講師。
主な作品
1994年 『アンドウ』(岩井俊二監督)
1995年 『ラブレター』(岩井俊二監督) ※日本アカデミー最優秀作品賞
1997年 『みちのくのサリバン先生』 ※ATP奨励賞受賞
2003年 『掘るまいか』 ※文化庁文化記録映画優秀賞

塩浜雅之・録音

プロフィール
1976年 4月2日生まれ。デンマーク・コペンハーゲン出身 福岡育ち
2001年 日本映画学校・録音専攻コース卒業
卒業後 フリーの録音助手として活動。99年より『掘るまいか』の撮影に参加。
主な作品
『著作者人格権』『愛してナイト』『Rainbow Driveinn(劇場公開)』『奇蹟は空から降ってくる』に録音・効果として参加。

島田隆一・助監督

今も残る精神に触れて

3年ほど前の8月、私は初めて山古志を訪れました。
中越大震災から1年半以上が過ぎ、少しずつではありますが復興に向けて動き出している頃でした。しかし、まだまだ道は崩れ、傾いた家があちこちに残っていました。テレビでしか観ていなかった現実が、目の前に現れ、私は愕然としました。
私は地震前の山古志を知りません。そんな私が、山古志という土地に残る精神や風土を描く事が出来るのだろうか?そんな疑問が、頭の中にずっとありました。しかし、それも杞憂に終わったのです。
仮設住宅で暮らす村人たちは、山古志に居なくとも、山古志精神に溢れていました。そして、よそ者の私の事を気さくに受け入れ、気遣ってくれました。そして何より、故郷に帰りたいという強い想いこそ、山古志の人たちの精神そのものだったのです。
この映画が一人でも多くの人の目に触れ、山古志の人たちの生き様が伝えられる事を願っています。

プロフィール
1981年 4月4日生まれ。 東京都出身。
2003年 日本映画学校卒業。フリーランスとして主にVPの仕事に携わる。
2006年 8月より『1000年の山古志』の撮影に参加。

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制作スタッフ

企画
武重邦夫
青木勝
プロデューサー
武重邦夫
関正史
川島正英
監督
橋本信一
音楽
森 拓治
長谷川 光
ナレーター
長谷川初範
撮影
松根広隆
録音
塩浜雅之
田邊茂男
編集
小島俊彦
オンライン編集
小林弘典
小浜好洋
長尾和弘
助監督
島田隆一
CG
松井貴巳津
技術アドバイザー
小林弘典
構成
橋本信一
武重邦夫
島田隆一
アドバイザー
吉村秀實
平井邦彦
タイトル題字
関 秀泉
ポスターデザイン
高橋秀明
ポスター写真原画
中條均紀
WEBデザイン
南部 礼
予告編制作
島田隆一
ロケ宿舎協力
星野三代治
小池ミツエ
制作事務
関 信一
関 涼子
制作デスク
春山薫子
荻生恭子
編集スタジオ
岡安プロモーション
オンライン編集スタジオ
グッド・ジョブ
ナレーション録音
杣澤佳枝(整音スタジオ)
音楽録音
昭和音大スタジオ
音楽コーディネート
プレルーディオ
MA
BOOK
信田眞宏
整音
塩浜雅之
整音助手
大島健太郎
撮影機材
シネマユース
協力
新潟県
長岡市
日本映画学校
制作協力
「掘るまいか」上映推進委員会
社団法人 北陸建設弘済会
財団法人 山の暮らし再生機構
NPO法人 KAWASAKIアーツ
国際交流基金・シドニー日本文化センター
映像のまち・かわさきフォーラム
昭和音楽大学
映像提供
NHK
長岡市山古志支所
長岡地域復興支援センター 山古志サテライト
株式会社 大久保土建
防衛省陸上自衛隊東部方面総監
新潟県防災局危機対策室
社団法人 北陸建設弘済会
国土交通省 湯沢砂防事務所
NPO法人 砂防広報センター
神奈川大学 日本常民文化研究所
読売新聞社
片桐恒平
須藤護
音声提供
長岡市消防本部
小千谷市消防本部
劇中歌
「ありがとう」 原詩 : 山古志小学校文集 編詩・作曲 : 黒坂黒太郎
撮影協力
新潟日報
読売新聞
朝日新聞
毎日新聞
産経新聞
長岡新聞
週間朝日だより
FM長岡
SVTS風組
トーア株式会社
「多摩人」編集部
日刊ブログ新聞「ぶらっと」
国土交通省 北陸地方整備局
関原酒造株式会社
高橋正樹
松永 敏
林 省吾
渡辺俊英
三島 亮
笹子美奈子
覚行公哉
覚行信江
山口壽道
山吹草太
市嶋 彰
山本直美
中谷健太郎
小島康史
押田興将
神田香織
水原修二
阿佐美善久
千葉茂樹
許斐雅文
千葉好美
千葉くらら
下八川共祐
野々川千恵子
君嶋武胤
坂田未希子
三浦 真
平山育男
長谷川順一
高嶋芳男
稲川淳一
秋山和恵
米山輝雄
特別協力
旧山古志村・住民の皆さん
山古志災害ボランティアセンター
山古志住民会議
スペシャルサンクス
映画制作基金に寄金して戴いた全国の皆さん
企画
Takeshigeスーパースタッフ・プログラム
中越大震災山古志復興記録映画制作基金
制作
「1000年の山古志」製作委員会
NPO法人 スローライフジャパン
シネマネストJAPAN